いよいよ明日はサーキット走行会! 天気も気になりますし、テンションもどんどん上がってきますが、当日の朝は慌ただしいのが常ですから、気持ちを少し落ち着かせて、今のうちに忘れ物などの再チェック。
などは、殆どの走行会で必須となりますので、忘れないようにしましょう。特に、健康保険証はサーキット走行時だけでなく、一般道での走行時の万が一の際にもあると助かりますので、コピーを自賠責保険・任意保険の証書と一緒の袋にしまっておくとイイかもしれませんね。
また、当日急に書類を書く事もありますので、筆記具や認め印も携行しておくと便利です。
走行会の会場で、
って叫び声を時々耳にしますので、オートバイを車に積んでサーキットに向かう人は、
など、ライディングに必要な装備は忘れずに車に積んで下さい。
あと、意外と忘れがちなのがオートバイのキー。前日にオートバイを車に積んだあとにキーを抜き、そのまま部屋に置きっぱなしで会場まで来る人も時々居ますので、忘れないようにして下さい。
オートバイに乗って会場まで来る人(「自走」といいます)も、少し荷物が増えますが、ブーツとは別にスニーカーを一足持ってくるだけでも、走行の間の待ち時間を快適に過ごせますよ。
走行会の当日には、オートバイが安全にサーキットを走行出来る状態にあるかをチェックする「車検」というものが行われる事が多いです。
サーキットを安全に走る為に実施する車検ですので、一般道を走る126cc以上の車両に実施されている車検とは異なり、先に挙げた項目の他、バックミラーの取り外しや、灯火類へのテーピング状態などが重点的にチェックされます。これに合格しないと、たとえ走行会でもサーキットを走ることが出来ません。
オートバイを車に積んでいく人以外は、バックミラーの取り外しや灯火類へのテーピングは、当日会場に到着してから行うことになりますので、
などは事前に自分で用意しておく必要があります。慣れてくれば,「走行会セット」として、小振りなポーチにまとめておくと、毎回用意する手間が省けるかも。
大掛かりな工具を自走で持ち運ぶのは大変ですので、慣れないうちは、愛車に標準で付属している車載工具にハサミやニッパー、カッターなどを足した程度で構わないと思いますが、車両に付属している車載工具での作業はボルトやナットを舐めてしまうことも多いので、
などをホームセンターなどで売っている工具と入れ替えておくと安心です。
また、走行会によってはゼッケン番号を貼付する必要がある場合がありますので、送られてきた参加受理書や申し込み用紙などを良く読み、色が指定されている場合はその色のガムテープ(布)を用意しておいて下さい。
オートバイを車両に積んでいく人は、車に積む前にガソリンは満タンに。コース内でガス欠になると、最悪の場合、追突事故を引き起こします。余裕があれば、ガソリン携行缶にも予備のガソリンを入れておくとイイでしょう。
自走の人は、サーキットから一番近いガソリンスタンドで、必ず「満タン」に補給して下さい。あとでサイドスタンド(SIDESTAND.JP)の車歴管理システムに入力する為、オドメーターの数字をメモしておくのを忘れないで下さいね。
睡眠不足は安全なライディングの大きな妨げとなります。サーキット走行会の朝はかなり早い場合が多いので、出来るだけ早めに就寝して下さいね。
無事に会場に到着したら、主催者の案内に従ってオートバイを所定の位置に駐輪して下さい。
通常、サーキットのピットは使用出来る範囲が決まっており、また、お互い譲り合って使うよう案内があると思いますが、主催者から使用するピットの番号などを指定された場合は、そのピットにオートバイを停めます。
ピットは同じような風景が延々と並んでいるため、自分のバイクの場所がどこだか分からなくなる事も多いので、バイクを停めたピットの番号はしっかりと覚えておく事をお勧めします。
また、走行会が始まるまでの時間帯は、他の車両がサーキットを走行している事も多いので、ピットレーンは勿論、パドックなどでの移動の際は周囲の安全を確認し、事故の無いよう気をつけて下さい。
一般的な走行会は、
といった流れで開催されますので、バイクの置き場所が決まったら、まずは受付を済ませ、続いてサーキット走行向けに保安部品の取り外しやテーピングを行い、車検を済ませておきましょう。直前にバタバタとすると思わぬトラブルを引き起こしかねませんので、早め早めの行動がポイントです。
少し時間が余るようでしたら、朝食をとったり、パドックを散策して知り合いを探してみるとイイかもしれませんね。
殆どの走行会では、ウインカーやヘッドライトなどの保安部品は取り外しやテーピング処理を求められます。これは、万が一の転倒の際、ガラス片などの飛散を防止し、自分自身の安全は勿論、他の参加者の安全を確保する事を目的としてしますので、主旨を理解し、しっかりと行って下さい。
走行会によって求められる準備に細かい違いはありますが、サーキットを走行するにあたり、以下のような準備が必要になります
殆どの走行会では取り外しを求められます。
ハンドルバーにミラーが付いている車両は比較的取り外しがしやすいですが、カウルにミラーがついている車両は事前に取り外しの予行演習を行っておいた方が安心出来るかもしれません。
また、カウルにミラーが取り付けられている車両は、ミラーを取り外すすとカウルが浮いてしまう事も多いので、用意しておいたタイラップでカウルを固定します。何度も走行会に参加するなら、使い切りタイプではなく、再利用が可能なタイラップを利用すると便利だと思います
取り外しが必要ない場合・ミラーが方向指示器を兼ねていて容易に取り外せない場合は、鏡の部分にガムテープを貼付け、割れた時にも飛散しないように処理します。通常、ガムテープは全面に貼付しますが、走行会によっては後方が確認出来るよう、一部隙間を空けるように指示される事もありますので、主催者の指示に従って処理して下さい。
ヘッドライト、前後ウインカー、尾灯、後部反射鏡は全てテーピングの処理を行います。
最近の車両は常時点灯式ですので、ヘッドライトレンズは非常に熱を持ちやすく、梱包用の透明なテープは溶けてしまう事がありますので注意して下さい。あらかじめヒューズボックスの位置を調べておけば、ヘッドライト用のヒューズを抜くだけでヘッドライトは消灯出来ます。
バックミラー同様、尾灯やウインカーは一部隙間を空けてテーピングする必要がある走行会もありますので、主催者の指示に従って下さい。
また、走行中の写真を撮影してくれる走行会も多いので、テーピングは丁寧に行い、奇麗に仕上げると、後で写真を見た時の喜びが増します。布のガムテープは様々なカラーのものが売ってます。同系色でまとめるもよし、補色を補うもよし。せっかくですので、自分の愛車のカラーと上手くコーディネートしてみるのも楽しいと思いますよ!
取り外しを求められる走行会と、取り外してはいけない走行会があります。そのそれぞれに意味や目的がありますので、主催者に確認して下さい。
サーキットまで自走で来た人は、移動途中に異物を噛み込んでいる可能性がありますので、タイヤの溝の異物の有無を確認して下さい。
また、空気圧計(タイヤゲージ)を持っている人は、空気圧に変化がないかも合わせて確認してください。殆どのサーキットに空気入れは置いてありますので、もし空気が抜けてしまっている場合は適正な数値まで補給をしてください。
但し、前日までのチェックと空気圧が大きく違っている場合は、パンク、若しくは異物がタイヤに刺さっている可能性がありますので、再度しっかりとタイヤの点検をお願いします。
空気圧の変化に異常がないようでしたら、サーキット走行に適した空気圧に調整してみましょう。加速減速が繰り返されるサーキット走行は、一般道での走行と比べるとタイヤの空気圧が著しく上昇しますので、あらかじめ規定の空気圧から1割程低めに調整しておく事がよく行われています。タイヤメーカーさんが主催している走行会なら、あなたが使っているタイヤに最適な空気圧を教えてもらえますので、是非気軽に訊いてみて下さいね。
前日までにおおよその点検は済ませていると思いますが、最終的な締め付けのチェックを行います。
特に
の締め付けはしっかりと再点検して下さい。
また、サーキット走行は、エンジン回転数が高い状態がいつもよりも長く続きますので、カウルやスクリーン、フェンダーなどを留めているボルトなど、普段余り意識する事のないボルトが振動で弛みがちです。
走行中にボルトが弛んで脱落すると、パーツの落下の危険性があるだけでなく、脱落したボルトを踏んだオートバイがパンクしてしまったり、跳ね上げたボルトが後続のオートバイのスクリーンやヘルメットのシールドを割ってしまったりする事もありますので、走行前は勿論、走行の合間にも点検をお願いします。
点検済みのボルトには、小さく切ったガムテープを上から貼っておくと、小さなネジの脱落防止になりますよ。
朝早くに出発して自走でサーキットまで来た人のヘルメットのシールドには、虫などが付着している事がとても多いですから、持参したウェットティッシュや、水に濡らしたウェスなどでシールドを奇麗に拭きあげておくと、走行に集中する出来ます。
また、髪が雨で濡れると、走行中に蒸発した雨がシールドを内側から曇らせてしまいますので、雨の日の走行会では、帽子をかぶるなどして、極力髪を濡らさないようにするのも小さなテクニックです。
準備・点検が済んだら、オートバイを車検場まで押していき、主催者によるチェックを受けて下さい。
不合格の場合はどこが悪いのかをきちんと聞いて、再整備の上、車検を受け直します。オイル漏れなどの大きな不具合は、現場で修復する事はまず不可能ですので、前日までの事前点検はとても大切です。
また、オートバイに乗って場内を移動する際は、必ずヘルメットを着用して下さい。
手荷物や貴重品、走行の為に外したパーツなどは、基本的に各自の責任で保管することになります。コインロッカーなどの設備があるサーキットは稀ですので、殆どの場合、ピットの隅に荷物をひとまとめに集めて置いておくことになると思います。
お友達と参加している場合、走行時間が違うならお互いで荷物の見張り番をしたり、車で来ている友人を会場で見かけたら、車の中に荷物を置かせてもらったり出来るといいですね。
ライダーズミーティングでは、タイムスケジュールの他、その走行会独自の注意事項やルール、サーキットにおけるマナーなど、あなたの身を守り、走行会を安全に進める上でとても大切な事が説明されますので必ず出席して下さい。
うしろの席がいつも人気がありますが、初めて参加される方は出来るだけ前の方で主催者の説明を聞いて下さい。また、Q&Aの時間が必ずありますので、恥ずかしがらず、不明な点は必ず主催者に確認してください。
あなたが疑問に思っている事は、きっと他の人も疑問に思っています。それぞれが違った解釈をしたまま一緒に走行するととても危険ですよね。
あなたの身を守る事は、他人の身を守る事に繋がる事を忘れずにいて下さいね。
いよいよ自分の走行時間が近づいてきました! テンションはどんどん上がってきますが、深呼吸でもして気持ちを落ち着かせてください。
走行会では複数のクラスが時間をずらして走行しますので、自分のクラスの走行時間をしっかり把握しておいてください。事前に配布されているタイムスケジュールに則って走行会は進行していきますので、ピットの壁など、見やすい所にガムテープで貼付けておくと便利です。小さな壁掛け時計なども一緒に置いておくと時間の確認が楽に出来ます。
違うクラスの友達と喋っていたらいつの間にか自分の走行枠が始まっていた…なんて事がないように、早め早めに行動しましょう。また、ピット内はエンジン音などで場内アナウンスが聞こえにくいケースもありますので、走行会が時間通りに進んでいるのか分からなくなったときは、遠慮なく主催者に問い合わせて下さいね。
あまりに早い時間から完全装備でスタンバイすると大変疲れてしまいます。通常、自分の走行枠の30分ぐらい前から主催者側のアナウンスがあると思いますので、
といったリズムで、徐々に気持ちを盛り上げていきましょう。
ヘルメットのアゴヒモ、グローブのベルクロ、ジャケットのファスナーなどの閉め忘れがとても多いので、コースインの前には必ず再確認して下さい。
また、ストレッチなどの準備運動は走行会に限らず、バイクに乗る際にはとても大切ですので、自分なりの準備運動のパターンを作っておくと長くライディングを楽しめると思います。
いよいよコースイン! ですが、走行前ブリーフィングの内容をもう一度思い出し、周囲の安全に注意しながら思う存分楽しんで下さいね。最初の1~2周は、オートバイやコースのコンディションを確認するつもりで、少しペースは控えめに。サーキット走行は走行速度が高い為、万が一の転倒時には自走で帰宅が出来なくなる可能性がありますので、常に安全マージンを確保しながら走行を楽しみましょう!
走行中にバイクに液体漏れや振動などの異常を感じたら、無理に走行を続けたりピットまで辿り着こうとはせず、左手を上げて後続車両に異常をアピールし、コースを離れて安全な場所にバイクを停め、自分自身はコース外に避難して下さい。異常が発生したまま無理に走行を続けると、あなた自身だけでなく、一緒に走行しているライダーの安全を脅かしてしまします。
また、走行中にガソリンの残量が残りわずかになると、スロットルを操作しても加速しなくなったり、下り坂でエンジンが止まったりします。この状態のまま走行を続けると、追突事故を誘発する可能性が非常に高くなりますし、高いスピード域で走行中にガソリンコックを操作する事は非常に危険です。
異常を感じたり、ガス欠の症状が出た場合は、
ようにしてください。
走行時間が終了するれば、オートバイはサーキットの回収車でピットまで運んでもらえますし、安全に避難出来ればオートバイが傷つく事はありませんので、不具合箇所の修理・ガソリンさえ補給すればまたそのまま走れます。ですが、無理をして走行を続けて転倒や事故が発生すると…
あなたの身を守る事は、結果的に一緒に走っている他の人の身を守る事に繋がります。
走行会は、1日に2~3回、サーキットを走ることが出来る事が多いですので、走行時間の合間には、
などを行ってください。女性の更衣室については主催者に確認してみて下さいね。
上手く走れなかった場所や、逆に、上手く走れた場所などをイメージしてみたり、走った印象などを友達と話し合ったりするのもとても楽しいですよ。
また、他のクラスのライダーの走行シーンを見学するのもとても勉強になります。見学する時は、周囲の安全を確かめたうえで、
などのポイントに加え、
に注目してみて下さい。上手いと思えるライダー程、早くから遠くに視線を送り、視線でオートバイを導いている事に気付くと思います。
無事に走行が終わったら、後片付けを始めましょう。
サーキット走行用に外した保安部品などを順番にオートバイに組み付けてゆきます。この時、意外に忘れやすいのが、テーピング処理したガムテープの剥がし忘れや、外しておいたヘッドライト用ヒューズの装着です。
特に、ブレーキランプやリアのウインカー、後部反射鏡のガムテープを剥がすのを忘れてしまうと、走行中にはなかなか気付きませんし、自分では合図を出しているつもりでも、後続車両には全く分かりませんので大変危険です。
剥がしたテープなどのゴミは、きちんと所定のゴミ箱に捨て、ピットは奇麗に使いましょう。
また、サーキット走行用にタイヤの空気圧を調節した場合は、一般公道用の空気圧に再調整する事を忘れずに。
最後の走行が終わって後片付けが終わると最後の終了ミーティングの時間が近づいていると思います。
各種表彰があったり、ジャンケン大会があったりと、主催者さんも色々と盛り上げてくれますので、時間の許す限り、終了ミーティングには参加しましょう。
さぁ、あとは無事に家に帰るだけですが、サーキット走行は肉体的にも精神的にも疲れますので、帰り道はあまり無理をせず、少しペースを落としながら、休憩を多めに取って走行しましょう。
また、サーキット走行は、ガソリンの消費が激しいので、普段の燃費が全く参考になりません。ですので、サーキットを出てすぐのガソリンスタンドで満タン給油をしてから家路につきましょう。帰宅後、サイドスタンドに入力する為に、オドメーターの数値をメモする事をくれぐれもお忘れなく。
楽しかった走行会も終わり、無事に家に辿り着けましたか?
翌日以降に筋肉痛が起きる事も多いですが、その時、腕が筋肉痛になるようなら要注意! 知らない間に腕でオートバイを支えているのかも… 自分ではなかなか気付かないライディングの癖や、基本の確認・修得の必要性を感じたら、各地で開催されているライディングスクールに参加してみるのもいいかも。逆に、足腰や首に筋肉痛が出ているようなら、ほぼ理想的な操作が出来ている証拠かも知れませんね。
また、走行会での給油の記録をサイドスタンド(SIDESTAND.JP)の車歴管理システムに入力しておくと、あなたの愛車のサーキット走行時の燃費を簡単に記録しておくことが出来ます。
更に、洗車のついでに,走行会までの準備期間にチェックした
などの消耗品の状態を再チェックしてみて下さい。タイヤの溝や、チェーンの遊びの量、エンジンオイルの色などに変化はありませんか?
サーキット走行はルールとマナーを守れば、とても楽しいスポーツですが、各部の消耗は急速に進みます。
サイドスタンドの車歴管理システムは、燃費の管理だけでなく、各種消耗品の交換時期お知らせ周期を、あなたの用途に合わせて自由に変更が出来ますので、サーキット走行を楽しむあなたを強力にサポートします。
早め早めのメンテナンスを心がけ、これからもサーキット走行を思う存分楽しんで下さい。